そこにあったのか!的な伏線シリーズ part2 ~ようこそ実力至上主義の教室へ~

はじめに

 こんにちは。2100です。

 ブログ書いて公開するって死ぬほど大変なんですね……ただ文章書いて公開!だけじゃグーグルの検索結果に反映されないらしいんですよ。そんなの知るわけないじゃないですか。2時間ほどパソコンと格闘してやっとやり方わかりました。ブログ執筆者の皆様、お疲れ様です。マジで。

 そんな私の「そこにあったのか!的な伏線シリーズ part2」どうぞ。

 

 

 

今回の伏線

“オレはその言葉を聞き、喉を鳴らした。そして、胸が痛い” 1巻173ページ

 2つ目の伏線はここです。

 これは、1巻のクライマックス、綾小路が須藤の英語の点数を一点売ることを要求する場面で、綾小路と茶柱先生の間で繰り広げられた「平等」についての問答におけるモノローグの一つです。

 これのどこが伏線なのか。これまたかなり分かりにくいですね。ですが、世襲制というワードは、普通の人にとって「喉を鳴ら」し、「胸が痛」くなるほどのものでしょうか。ここら辺に少し不自然さを感じませんか?

 ここでいう「その言葉」とは、茶柱先生の言った「結局最後に行きつくのは世襲制だ」というセリフ。その直後、モノローグにて「世襲制とは、地位や名誉、職を子孫代々受け継いでいくという意味だ」と世襲制の意味が解説されています。

 綾小路、そして子孫代々職を受け継ぐ。という二つのキーワードから浮かび上がってくるは「ホワイトルーム」の存在です。

 11.5巻の49ページにて、坂柳理事長が綾小路に卒業後の進路を訪ねています。それに対し綾小路は「オレの運命は決まっています」「卒業後、オレはホワイトルームに戻り、そしてそこで指導者としての道を進むことになるでしょう」と答えました。

 ホワイトルームの管理者は綾小路の父親です。知っての通り、父親は綾小路をホワイトルームに連れ戻そうと躍起になっています。父親と同じ職に就かせ、そしていずれは受け継がせる。まさに世襲制というわけです。そんな自らの運命を悟り、また逃れられないとわかっていたからこそ、世襲制の話が出たときに胸を痛めたのでしょう。

 

 

 

まとめ

 1巻で張られた伏線が11.5巻で回収される。かなり長い期間に及ぶ伏線回収でしたね。プロは違うなあ。自分で張った伏線忘れて「あれ、これどうやって回収するんだっけ」ってなるのが日常茶飯事な私とは天地の差ですね。当たり前か。

 では、次回の投稿も是非ともお楽しみに。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

引用元リスト

衣笠彰梧MF文庫Jようこそ実力至上主義の教室へ」173ページ

衣笠彰梧MF文庫J「ようこそ実力非常主義の教室へ11.5」49ページ