大人気ラノベ「ようこそ実力至上主義の教室へ」かなり詳しいキャラクター紹介 綾小路清隆編 ※ネタバレ注意
こんにちは!2100と申します!
実に約2年ぶりの更新になります……本当にお久しぶりです。
さて、どうでもいい私のこれ以上の身の上話は記事の最後の方にするとして……
今回のお題はよう実の「キャラクター紹介」です。
「このライトノベルがすごい!2022」において文庫部門3位を獲得し、現在人気絶頂を迎えている「ようこそ実力至上主義の教室へ」、略して「よう実」。
作品の人気を支えている重要な要因の一つが、作中に登場する魅力的なキャラクターたちです。
そんなキャラクターの魅力を大公開!
今回はその綾小路清隆編という形になります!
コアなよう実ファンはもちろん、原作未読、あるいは1回原作読んだけど内容はあんまり覚えてない、という未来のよう実ファンの方にも是非是非読んでいただきたいです!
・よう実ってどんな世界観?
まずは「ようこそ実力至上主義の教室へ」の世界観を少しだけ解説していきます。
これからの日本の未来を担う人材を育て上げるため、日本政府により作り上げられた「高度育成高等学校」。
全寮制で、3年間敷地内に監禁、外部との連絡および接触ができない代わりに、毎月支給されるお金替わりの「ポイント」と、それを使って利用できるありとあらゆる最新の娯楽施設が完備されている、高校生には贅沢すぎる環境。しかも卒業すれば希望の進学先、就職先に必ずいけるという特典まで。
しかしその実態は、徹底した実力至上主義で生徒を評価し、しかも進学、就職の特典が与えられるのは過酷なクラス間競争の中で生き残った1クラスのみ、という前評判とはかけ離れたものだった。
この小さな箱庭に閉じ込められた、”選ばれた”生徒たちはどのように生き残るのか———。
と、こんな感じです!
学校側が生徒に課す過酷なクラス間競争のなか、誰にも気づかれずに暗躍する主人公の鮮やかな策略がこの作品の最大の醍醐味と言えるでしょう。
では、いよいよここから綾小路清隆の紹介に入ります!
・絶対的主人公、綾小路清隆
すべての人間は、道具でしかない。
この世は、勝利が全てだ。
過程は関係ない。
最後にオレが勝ってさえいれば、それでいい。
基本プロフィール
・生年月日:10月20日
・学籍番号:S01T004651
・身長:176cm
特徴
よう実を語るうえで欠かせないのがこの主人公・綾小路清隆。
彼を一言で表すなら、「スペックのお化け」といったところでしょうか。特に頭脳面と身体能力面はまさに化け物と言って差し支えはないでしょう。
まずは綾小路の頭脳面について。
単純な学力や知識量はいうに及ばず、それらを応用した駆け引きや作戦立案、わずかな違和感も見逃さない洞察力など、あらゆる面で非常に秀でた能力を持っています。
次に身体能力。
全校生徒の度肝を抜くほどの走力、過酷な環境でも耐えうる体力、さらには武道の有段者、戦闘のプロとも互角に渡り合う戦闘力など、頭脳と同様あらゆる面で秀でています。また、バレーの経験はなかったようですが、短期間でそのスキルを向上させるなどの適応力も半端ではありません。(4.5巻参照)
そして容姿も端麗で、入学当初に女子生徒によって行われたイケメンランキングでは5位にランクインしています。
ちなみにピアノや書道、茶道なども経験があるようで、ピアノはコンコールで入賞したこともあるようです。きっと書道や茶道も高レベルでこなすのでしょう。そう思った根拠は「綾小路だから」。根拠なんてこれだけで十分です。
このように叩けば叩くほど色々出てきそうな綾小路ですが、学校では「実力は並かそれ以下の地味ーな生徒」と認識されています。
綾小路は作品内で自身のことを「事なかれ主義」と自称していますが、実際にその秀でた能力は基本的に暗躍時にのみ使用され、日の目をみることはほとんどありません。
目立たないよう、能力を隠しているからです。
ネタバレ解説
(以下、重大なネタバレを含みます!注意!)
なぜ綾小路は目立つことを嫌うのか。その理由を解説していきます。
綾小路がこの学校に入学した目的は「俗世間を知るため」でした。
まず綾小路は「ホワイトルーム」という特殊な施設で育てられた、という秘密があります。
「ホワイトルーム」は、人工的に優秀な人間を作り出すことを目的とし、あらゆる英才教育を施す教育施設。しかしその非人道的なやり口についていけず、精神に異常をきたす子供も多数。そんな「ホワイトルーム」の最高傑作と言われているのがこの綾小路清隆です。
「ホワイトルーム」が人生のすべてだった綾小路は、外の世界を知りませんでした。
夏に汗をかいたあとに食べるアイスの絶品さも(4.5巻参照)、カップ麺の便利さも(1巻)、一切知らずに15年の時を生きてきたのです。
どれだけ膨大な知識や体術を身に着けていようとも、綾小路はまだ人間として「生まれたばかり」なのです。
そんな彼が外の世界を、そして自由を求めて逃げ込んだのが、入学すれば3年間外部との接触が断たれ、一時的ではあるがホワイトルームと決別できる高度育成高等学校でした。
俗世間を知るため、普通の高校生として普通の高校生活を送りたい。しかし素直に自分の能力を出せば目立ってしまい、普通の高校生活が送れなくなってしまう。だからこそ綾小路は自身の能力を隠しているわけです。
しかし一方で、「綾小路は本当に平凡な学校生活を送りたいのか」という疑問が浮かんでくることもあります。その理由は綾小路自身の行動です。
原作をお読みになった方なら、綾小路の入学試験の点数をご存知だと思います。
そう、全科目で50点です。
さらには入学後の小テストの点数も50点。
明らかに点数を操作していますよね。
しかも作品内での描写から、解けて当たり前の問題をあえて不正解し、逆に多くの生徒は解けない難問を正解して点数を調節しているようです。
ある意味、100点満点を目指すよりも難易度の高い芸当です。
こういった点数をそろえるような行為は、いわゆる「俺TSUEEEEEE」的なラノベではありがちな展開ですよね。目立ちたくないと言いながらこんなことをするから結局どこかしらのタイミングで注目を浴びてしまう。事実綾小路もそのことで生徒会長である堀北学から目をつけられることとなります。
では、なぜ綾小路は点数をそろえるなどという行為をしたのか。
作中で明確には語られていないため筆者の独自の見解にはなりますが、恐らくホワイトルームで染み付いた勝利至上主義的な考え方の表れであると思われます。
冒頭の綾小路のセリフの通り、ホワイトルームでは「勝利が全て」ということを叩きこまれてきました。
高難度の問題を正解したうえで点数を全て揃えるということは、つまり満点なんていとも簡単に取れるということです。これを示すことができた時点で、綾小路にとっては「勝利」。逆に言えば、このことを形として示す必要があったのです。
しかし満点を取れば間違いなく目立ってしまう。だから点数をそろえることで「数値上は」並かそれ以下の生徒として扱われる展開を作り出した、ということです。
1巻および2巻での綾小路の暗躍には、このような背景があると考えられます。
そんな綾小路の活躍は、ぜひ原作でチェック!おすすめは綾小路の実力のベールが脱がされる「ようこそ実力至上主義の教室へ3」です!
・おわりに
今回は「ようこそ実力至上主義の教室へ」の主人公、綾小路清隆について紹介しました!
この記事を書いた私自身が言うのもなんですが……綾小路の魅力を紹介するにはこんなのじゃ無理です笑
策略、ライバルとの駆け引き、綾小路の秘密などなど……ぜひとも原作でチェックしてみてください!
特に頭脳戦好きであれば、ハマること間違いなしです!
次回以降、綾小路以外のメインキャラクターの紹介も行っていきますので、お楽しみに!
ありがとうございました!
そこにあったのか!的な伏線シリーズ part2 ~ようこそ実力至上主義の教室へ~
はじめに
こんにちは。2100です。
ブログ書いて公開するって死ぬほど大変なんですね……ただ文章書いて公開!だけじゃグーグルの検索結果に反映されないらしいんですよ。そんなの知るわけないじゃないですか。2時間ほどパソコンと格闘してやっとやり方わかりました。ブログ執筆者の皆様、お疲れ様です。マジで。
そんな私の「そこにあったのか!的な伏線シリーズ part2」どうぞ。
今回の伏線
“オレはその言葉を聞き、喉を鳴らした。そして、胸が痛い” 1巻173ページ
2つ目の伏線はここです。
これは、1巻のクライマックス、綾小路が須藤の英語の点数を一点売ることを要求する場面で、綾小路と茶柱先生の間で繰り広げられた「平等」についての問答におけるモノローグの一つです。
これのどこが伏線なのか。これまたかなり分かりにくいですね。ですが、世襲制というワードは、普通の人にとって「喉を鳴ら」し、「胸が痛」くなるほどのものでしょうか。ここら辺に少し不自然さを感じませんか?
ここでいう「その言葉」とは、茶柱先生の言った「結局最後に行きつくのは世襲制だ」というセリフ。その直後、モノローグにて「世襲制とは、地位や名誉、職を子孫代々受け継いでいくという意味だ」と世襲制の意味が解説されています。
綾小路、そして子孫代々職を受け継ぐ。という二つのキーワードから浮かび上がってくるは「ホワイトルーム」の存在です。
11.5巻の49ページにて、坂柳理事長が綾小路に卒業後の進路を訪ねています。それに対し綾小路は「オレの運命は決まっています」「卒業後、オレはホワイトルームに戻り、そしてそこで指導者としての道を進むことになるでしょう」と答えました。
ホワイトルームの管理者は綾小路の父親です。知っての通り、父親は綾小路をホワイトルームに連れ戻そうと躍起になっています。父親と同じ職に就かせ、そしていずれは受け継がせる。まさに世襲制というわけです。そんな自らの運命を悟り、また逃れられないとわかっていたからこそ、世襲制の話が出たときに胸を痛めたのでしょう。
まとめ
1巻で張られた伏線が11.5巻で回収される。かなり長い期間に及ぶ伏線回収でしたね。プロは違うなあ。自分で張った伏線忘れて「あれ、これどうやって回収するんだっけ」ってなるのが日常茶飯事な私とは天地の差ですね。当たり前か。
では、次回の投稿も是非ともお楽しみに。ここまで読んでいただきありがとうございました。
引用元リスト
衣笠彰梧、MF文庫J「ようこそ実力至上主義の教室へ」173ページ
衣笠彰梧、MF文庫J「ようこそ実力非常主義の教室へ11.5」49ページ
そこにあったのか!的な伏線シリーズ part1 ~ようこそ実力至上主義の教室へ~
はじめに
こんにちは。2100です。
よう実って基本的に、伏線とその回収を楽しむ作品ですよね。
今回から、私が個人的に思う「あ、これよく考えたら伏線やん」みたいな箇所を、1巻から順に取り上げていきたいと思います。
単純な伏線の考察もやってみたいんですが……やれるほどの実力があればなあ……ブログの世界も実力主義ですよ。世知辛い。
今回の伏線
1巻123ページ “ま、こっちは試験のときと同じようにやるだけだけども”
記念すべき1個目の伏線はここ。
さりげない一言で、見逃しやすい一節だと思います。
これは4月末に行われた小テストの際、ケタ違いの難易度を誇る3問を見た綾小路のモノローグです。
これがどういう伏線なのか。
綾小路の小テストの点数は、ジャスト50点。
試験のときと同じようにやるとは、つまり入学試験と同じく50点を取るという意味だったのです。
また、綾小路はその小テストで、例の難易度が異常に高い3問のうち1問を正解し、逆にほとんどの人が正解した問題を間違えています。恐らくですが、入試においても、難易度の高い問題を正解し、逆に難易度の低い問題をわざと不正解して、点数を50点に調整したと思われます。
では、事なかれ主義を唄う綾小路が、いったいなぜこんな奇妙奇天烈なことをやったのか。
そのヒントは3巻にある「この世は『勝つ』ことが全てだ」「最後にオレが『勝って』さえいればそれでいい」という描写にあります。
綾小路が目立たず平穏無事な学校生活を送りたいというのは事実でしょう。まあのちにその方針を転換することになるのですが、それは置いておいて。
しかし綾小路は上記のような勝利至上主義的な考えの持ち主であり、その信条に従えば自分が勝者であることを示す必要があるわけです。
そこで、50点という低い点数を取って、自分が何の能力も持たない一般生徒であることを生徒向けにはアピールしつつ、その実難易度の高い問題を正解していたり、点数をすべて50点にそろえるという恐ろしく難しい芸当をやってのけ、自身の実力を証明する、という一石二鳥の手を打ったわけです。
平穏な学校生活を送るためには、ごく普通の生徒であることをアピールするのは一般生徒に向けてだけでよく、教師側には必要ありません。逆に言うと、生徒側に自分の有能さが漏れてはダメなので、点数を50点にそろえるという所業が生徒側にバレるのは望ましくないことです。そのため、クラスメイト全員に点数が公開される定期テストでは、50点にそろえることはしていません。その代わりに、毎回のテストの難易度からクラスの平均点を推測し、そのあたりの点数を狙って取っているのでしょう。それもまたかなりとんでもない芸当ではありますけどね。
まとめ
いかがでしたか、で始まるまとめ、なんかくどくないですか?
って思ってたんですけど、いざ自分でブログやってみると書きたくなるもんですね。まあどうでもいいか。
というわけで、「そこにあったのか!的な伏線シリーズ」、これから続けていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。ここまでお読みいただいてありがとうございました。
引用元リスト
衣笠彰梧、MF文庫J「ようこそ実力至上主義の教室へ」123ページ
衣笠彰梧、MF文庫J「ようこそ実力子女主義の教室へ3」297ページ
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ブログをはじめてみました
初めまして。2100といいます。
ブログ初心者の大学生です。どうぞよろしくお願いします。
いま、大学生のYouTube、流行ってますよね。私がよく見ているのはスーツさん(https://www.youtube.com/channel/UC2otzOMMLeJHZVwwyAQaA_w)とか、パーカーさん(https://www.youtube.com/channel/UCBOW9JS4366gwX_rFFgZNTw)とか。あとQuizKnockさん(https://www.youtube.com/channel/UCQ_MqAw18jFTlBB-f8BP7dw)も多くの大学生が動画に出演しています。
まあ私には動画づくりの才能はないので、ならば文章でなんかやってみようと、そんな感じで気軽に開設しました。
このブログでは、ライトノベル「ようこそ実力至上主義の教室へ」に関することを書いていけたらなと思っています。更新は不定期となりますが、ぜひお読みいただければ嬉しいです。
おわりに
ブログの編集ページにこんなのが表示されていたので、とりあえずこの通りに書きました。書き方わからんので。初心者は初心者らしく、セオリー通りに。
というわけで、ここまでお読みいただいてありがとうございました。次回の投稿もお楽しみに。